防水工事の種類は

防水工事にはいくつかの種類があります。実施する内容によって特徴が大きく違っている点に注意が必要です。ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水・FRP防水に大別することができ、選ぶ種類によってメリットや注意点が異なります。また、それぞれの工事の中で工法が分かれていることがあり、工法の違いでもコストや耐用年数が変わってくるでしょう。満足度が高い工事にするためには、種類別の特徴を詳しく知っておくことが大事です。工事を検討しているのであれば、どのような種類があるのかチェックしておきましょう。

ウレタン防水の密着工法の例

ウレタン防水には密着工法と通気緩衝工法があります。密着工法は既存下地がウレタンであったり狭小部位に施工する場合に採用される工法です。コストが安く、防水層が軽いので建物に負担をかけないという魅力があります。狭小部位に採用されるものであることから分かるように、複雑な部位でも使用しやすいです。各工程で乾燥を要するので他の種類より工期が長くなる、塗膜を均一に保つことが難しいなどの注意点があります。通気緩衝工法は既存下地がコンクリートの場合に採用される工法です。補修が簡単であり、下地形状が複雑でも対応できます。シートが膨れを防止するため、優れた耐久性を発揮してくれる工事です。こちらも防水層が軽いので建物への負荷が少なくて済みます。コストが少し高いことと、密着工法と同様に工期が長くなることは注意点です。

シート防水は塩ビシートとゴムシートに分けることができます。そして、塩ビシートの場合は機械的固定工法と接着工法に分かれることも知っておきましょう。機械的固定工法は既存防水層の種類に関係なく上から被せることができます。撤去作業や残材処理などにおけるコストを削減することができる、気候に影響されないので工期が短くて済むというメリットもあるでしょう。ゴムシートより高価なことと、工事中に振動や騒音が出ることが注意点です。接着工法の場合は耐久性が高く、施工が容易という魅力があります。複雑な形状に対応しづらいことは注意点です。ゴムシートは接着工法によって工事が行われますが、シート防水の中でも価格が安いと言えます。伸縮性があって耐候性に優れていること、工期が短いことも魅力です。塩ビシートと同様に複雑な形状への対応が難しいこと、施行者によって品質の差が出やすいことが注意点だと言えます。

アスファルト防水冷工法の例

アスファルト防水はトーチ工法や冷工法、BANKS工法があることを覚えておくと良いです。トーチ工法は既存のアスファルト防水の上から被せられるものであり、溶かして接着するので冷工法よりも防水性が高くなっています。工事中にはアスファルトが溶けた臭いがすること、火を使うので環境によっては施工が難しいことがデメリットです。冷工法はガムクールとも呼ばれており、施工がスピーディーであることが特徴だと言えます。トーチ工法と違って火を使う必要がなく、臭いの心配がありませんし、環境を問わず実施することが可能です。単価が高いことと密着度が低いことには注意が必要だと言えます。BANKS工法は積層タイプなので水密性が非常に高いです。臭いと煙が発生しないこと、小型の道具で容易に施工できることが特徴だと言えます。定期的なトップコートは推奨されていますが、寿命が長く20年ほど持つことが多いです。魅力的な工事の1つですが、実施できる業者が少ないことがデメリットだと言えるでしょう。

FRP防水は、他の工事よりも強度が大きくて軽いことが特徴です。耐水性や耐熱性、耐久性に優れているという長所があるので長い寿命が期待できます。均一な厚みで施工しやすいため、仕上がりの見た目も良いです。乾きやすい素材なので乾燥にかかる時間が短く、工期が短くなることが多いと言えます。トップコートのバリエーションが多いので、実施する際に様々なポイントから好みのものを選ぶことが可能です。ただし、コストが高いこと、施工時に臭いが出ることは要注意だと言えます。湿気や化学反応で硬化が起こるので、工事をする際には外気温に気を遣って実施しなければならないことも覚えておきましょう。

このように、防水工事には色々な種類があります。種類や工法によって良い点や気をつけておくべきポイントは違うので、選定時にはこれらも含めて考えることが大切です。特徴を確認しても、どの防水工事が最適か判断が難しいと感じる人もいるかもしれません。そういった場合は、気になる工事や工法を伝えた上で業者に相談することがおすすめです。あらかじめ特徴を知った上で相談すれば、業者からのアドバイスも理解しやすく、納得できる防水工事を選びやすくなるでしょう。防水工事の種類について知っておくことはとても大切です。全て業者に任せようとするのではなく、まずは基礎的な知識を持つことから始めておくことがおすすめだと言えるでしょう。